あらゆる現実と夢の向こう

昔、本で、父親が自殺未遂をして、それが原因で母が家を出て行って、自分の自殺未遂に対して家族に負い目のような何かを抱えている父親と、それをなんでもないような顔で飄々と生きている兄と、思春期の女の子、という小説を、読んだ気がします
そんな事をふと思い出しました


私が精神的な疾患を抱えている旨が診断されまして、そういう事も思い出すようになったみたいです
病名の仔細を申し上げてもあんまり意味がないのでなんかまあいくつかあって、でも別にめちゃくちゃ重い訳ではないし、薬もまあまあ軽めのものなので、私は私なりにやっておるのです


別に私を労って欲しいとか、慰めて欲しいとか、そういう意図はありません
ただ、私は昔からそういう事に学問として興味があって、ちょっと本の知識を囓ったりして、「まさかこの人はならないだろうという人だってなる可能性を持ってる」という文言にどきりとした覚えがありました 当時の私はまさに「よもや私はならないだろう」と思っていたからです


最近の私はと言いますと、午前中が本当に駄目で、何もかもが嫌になり、頭の中に靄があるような状態で、時折自殺という事を薄ぼんやり考えたりして、ほとんどなんの感慨もなく遺書の書き方などを通勤電車の中で検索して「ふーん」で済ませたりしているのですが、お昼になると大分良くなってきまして、夕方頃には随分元気です
何も食べたいとは思えなくなりましたが食欲はあり食べていますし、夜中何度か目が覚めますが概ね眠っておりますし、以前ほどの熱意はなくとも惰性であっても毎日ゲームをしたり、年末に同人誌の発行をめざし活動していたりします 仕事だって毎日普通に行っています


だからこれは重たい話ではなくて、私のペースが落ちてしまっている中でも、私は私なりに生活をしているのです
殊更重く受け止めて頂く話ではないし、アドバイスが欲しい訳でもないのです
お医者様に的確なアドバイスを受けているので、誰かすら知らない画面の向こうの素人の意見はあまり必要としていません
労いも、応援も、別に求めていません


では何故こういうものを書いたかと言うと、皆さんが皆さんを、あるいは周囲の人を大切にして、それまでの生活が滞りなく恙なく進んでいくように、ほどよい生き方をして欲しい、と思ったからです
難しい話ではないのです ただ優しく生きて欲しいだけなのです


なので私の事はご心配なく
日記の投稿が随分空いてしまった上になんだか明るい話題ではなくて恐縮ですが、こんな辺境の地をご覧になっているあなたはそんな事に構いやしないのでしょうから、私も安心してほの暗い話をしています
皆様どうぞご自愛ください できれば他人にも優しくしてあげてください
以上です