推しの新録ボイスが最高過ぎて泣いた話

 凄い大変な発見をしてしまったので絶対絶対絶対お伝えしなきゃと使命感に駆られてお伝えしています。めちゃくちゃ大事な事を今から話しますのでよく聞いていてください。
 FGOアーケードには新録ボイスがそこそこあるんですね。
 まァたFGOアーケードの話かよ、は~~~解散!ってなったそこの人待ちなさい。BBの話ですから。BBの大事な話をします。むちゃくちゃ長いです。そう。BBにも新録ボイスがあるのです。今日はその長い話です。具体的には5000字くらいの長い話です。

 
 アーケードには恐ろしい機能があってその名も「グレイルウォー」という要はオンライン対人戦なんですね。私はゲームがうんこ下手なので味方に申し訳ないですし絶対やりません。画面の向こうで誰かに放送禁止用語で罵倒されていると思うだけでもブルってしまうからね。
 でもこのグレイルウォー、それ専用っぽいボイスがあるっぽいんですよ。

 

 というのも、私はゲームと言えば一番最初にオーキド博士からもらったゼニガメを限界まで育ててLv.100カメックスの「なみのり」と「かみくだく」だけで四天王を殺しきるという、人間不信オタクが私の友達はカメックスだけだからと言わんばかりのプレイングしかできない子供だった訳ですからね。カメックスが負けたら終わりだよ。カメックスとルギアしかちゃんと育てた記憶がねえんだもんな。あとサファリパーク?でピンプクを一生連れ回してた記憶しかない。カメックスとは初代からずっと一緒で、金銀にも勿論すぐ交換して引き連れていったし、クリスタルにも連れていきました。カメックスだけが私の友達だった。友達と通信対戦する時はカメックスの負ける姿が見たくなくてチームから外して案の定ボコられて泣くみたいな小学生でした。
 なんで私の小学生時代の話になったわけ?
 あと大乱闘スマッシュブラザーズは友達の家に自分のコントローラー持っていって集まってやるのが好きでした。クソザコなのですぐ戦力外通告されて、端っこでジャンプしてピカチュウのなんか「ヂュッ」て電気飛ばすやつやり続ける簡単なお仕事。
 要はそんなクソザコな私なので、アーケードやったら当然折角の水着BBもクソザコなんですね。なんか申し訳なくなっちゃった。それで立ち回りを勉強しようと思って人様のBB紹介動画を見ていたんです。もうクソ強くて意味が判らん。BB、クソ強いキャラらしいですアーケードでも。不思議だなあ。スペックからしても絶対強いんですよね。だってソシャゲ版の性能据え置きなんだもん。今のところルーラーはジャンヌしかいないので、敵でジャンヌが来たら逃げ回るくらいしか弱点がない。筈。なのに私が使うとなんか鎌を素振りしてるだけの脚が6mくらいあるえっちなお姉さんだもんな。いや鎌を素振りしてるえっちなお姉さんはそれはそれでスッゲエ価値があると思うけど。


 私も驚いてるんですがまだ本題に入っていません。オタクはどうして自分の推しの話をする時には冗長な言葉遣いになるの? 義務教育を受けなかったの? 学校でお友達を上手に作れなかったの? オタクは弱い生き物だ……推しの事も満足に話せない……。
 とりあえずですね、それで、動画で水着BBの人様のプレイングを見て勉強してたんです。そしたら聞いた覚えのないボイスがですね!!!! あるんですよ!!!!!! 「えっなにそれ初めて聴いた!!!!!! 推しに気が狂い過ぎてとうとう推しの幻聴を!?!??!?!?」ってテンパりました。
 そもそもFGOアーケードって全てのボイスが新録なんですよ。既存のセリフもいっぱい使ってますけど新録です。だからなのかなあ……あのですね……水着BBの、第三再臨以降の……邪神版あるじゃないですか。でも、声が凄く優しいんですね。ソシャゲ版では結構冷たいじゃないですか。たぶんその辺は下屋さんがかなり気を使って収録なさったのかなと思います(明確に第1・2と差別化しようとした声質なので)。ほんでまあアーケードって事で水着BBソシャゲ実装から1年以上経ったじゃないですか。だからそこまで差別化しなくて良くなったのかな~ってのが現実の解釈で、それで、オタクとしての解釈は、一年経って邪神の力がBBに馴染んできたのかな、と思っています。
 BBはAIだから、バージョンアップに近いのかなという感じです。それまで邪神の力が大きくて馴染んでないし使いこなせてないから邪神に結構寄ってる雰囲気だったけど、一年かけて計算し直して自分の領域に持ってこれるだけの演算スペースを空けて、邪神の力を物にしたと言うか。

 
 だってねえ、本当に声が優しいの……。
 クエスト開始時にシュワーンって音を立てながらフィールドに推しが現れる訳ですが、俺を見て優しく微笑みながら「はい。お望みのままに」って言うんですよBBは。その時の声が……もう……めちゃくちゃ優しくて……「はい」の優しさが、微笑みが、もう、なんなんですか? 私はバトルどころではないんですよ毎回ね。
 そういうシャブを吸ってるところに先程のグレイルウォーの戦闘中、初めて聴くボイスがいくつかありました。そのうちのひとつに味方陣営のHPがかなり減った?時に出てくる台詞があるんですけどね。


「死にたくなければ行きなさい」

 

 え???????????
 なにそれ?????????????

 

 声はちょっとね、キツい感じなんです。キツいって言うか突き放した感じって言うか、冷静に場面を見て判断してるって感じの感情があんまりこもってない感じの言い方ですね。でもさあ……それを……邪神BBが言うんですよ……。味方に……。死にたくなければ行きなさいって、逃がしてあげるって事でしょ……? ここは自分がやっとくからおめーどっか避難しとけってやつでしょ……?


 私的な解釈としては、BBとニャルが意気投合ってところは割とBBの言葉通りの筈(BBは嘘をつけないので)だと思っていて、その意気投合の部分って「人間が存在してなけりゃ人間で遊べないよね」のところだと思うんですね。ニャルは人間を虐め倒して発狂させて遊ぶのが楽しいのであって、人間が死に尽くす人理漂白はマジでつまんない。だから道としては2つあるなと考えていて、「つまんないからBBから手を引いて元いた世界に戻った(BBはニャルからインストールした力の一部を自分のものとしているので、ルルハワ当時ほどの力は現状ないが時空を操る事は今でもそれなりにできる)」説、「人理漂白とかクソつまんないけどこういうクソつまんない事をやってのけるアホを虐めたい(のでニャルはBBに力を貸す事を現状良しとしており、やろうと思えばまたルルハワ規模の事はできる)」説なんですが、いや本当はもっとあるし、水着BBの解釈を語り出すと2万字くらいになってしまうのでここでは割愛します。そういうのは作品で言えば良いし私はBBについてそこそこ作品にしてきたから。うん。


 とりあえず私が言いたいのは「今の邪神BB、結構BB寄りになってるんじゃない?」という事です。
 いや……アーケード版のBBの声が、優しくて……。冷たさはちゃんとあります。普段のBBの調子に乗った感じは薄いです。だからこう、普段のBBが「上位存在ですよ~~~~敬っても良いですよ~~~~~♡♡♡」って感じなのが、アケ版BB(邪神)になって「はあ(自分が上位存在なのは当たり前なので当たり前に見下すし当たり前に憐れむしそれについて特にコメントしない)」って感じになったんですね(全部妄想)。
 優しい声なんだ……とても……なんというか、これはこれで、普段のBBと違っていて……「あーあ、つまらない。惨めな虫けらのコレクションが増えただけでした」とか勝利ボイスだしこの辺の価値観はそうなのねって感じなんですが、少しだけ、人類への……憐憫が……見えて……俺は……私は……いや……好きでしょこんなの……。
 BBはいつだって自分の枠組みを超えて自分を拡張して痛い目に遭うんですけど、その痛い目を痛い目と思っていなくて、それで良いと思っていて、だから殊更何か言ったりしなくて、そうやって隠すのが上手な彼女だからその外側から彼女の全てを知る事はできないんですけど、何かを守ろうとして自分を変えていく、それでも変わらないものが彼女の中にはちゃんとあって、変わってしまった邪神BBにもそれが、なんだか、一年越しに見せてもらえて、何かひとつの、答えとして良いような気に、勝手にも、なったのです。やっぱり好きだなって、なったのです。


 FGOアーケード版のBB、あまりにも存在が好き過ぎて泣いてしまった。推しが動くだけでなく、新録ボイスまである。一年の経過を感じさせてくれる。私は泣きました。アーケード行きます。
 「死にたくなければ行きなさい」ってなあ……(噛み締める)。見守ってくれるのか、おまえ(邪神)も……。藤丸立香の道行きを……命の灯火を……。