夏コミお疲れ様でした

 まだ3日目と4日目が残っていますね。1日増えただけなのに、体感として凄くコミケが長く感じる。3日間だと2日目が終わった段階で「あと1日か~」ってなるけど今回だと「半分終わったか~」ですからね。
 コミケが終わったので、あとは9月ですね。また〆切がやってくる。
 ところでなんの脈絡もないんですけどアナスタシアの話をして良いですか?

 全ッ然書かないキャラなんだけど好きなんですよね。なんて言うか、もっと色んなマスターに召喚されるアナスタシアが見たい。たぶん彼女は召喚される度に性格がちょっとずつ違うだろうから(そもサーヴァントはそういうものですけど、彼女は特に)。
 これはサビなので何度でも言うのですが、私、アナスタシアが中立中庸なところが本当に好きで、更に絆礼装という本人の深い所を見せてくれるそれで弩級の鬱礼装を渡してくるところも本気で好きで、少女らしい愛らしさや幼さを持ちながらも、同じ顔をして腹に抱えた重いものを爪の剥がれた手で抱えながら憎しみを語れる彼女が凄い好きです。好きなものが特にないところも好き。アヴェンジャーじゃなくキャスターで召喚されてるところも好き。
 マテリアル出てないんで好きに言いますけどたぶん彼女はアヴェンジャーの素質ないですよね。アヴェンジャーの適性はあるけど素質がない。彼女の絆礼装があれである以上彼女は理不尽に殺された事を絶対に忘れないし殺されたその瞬間にヴィイに認められたという時点でヴィイはその憎悪を見込んだのでしょうから、アヴェンジャーとしての適性はあると思います。でもたぶん、アナスタシアは人間が好きじゃないし憎悪や復讐が生きる糧ではない。人間が好きだと言える程には達観していないし、とは言え憎悪や復讐に人生を捧げなくとも他に美しいものや楽しい事を知っている。彼女なりのバランス感覚であって、少女らしからぬ要素の全てがその少女性によって支えられている。
 カドックの前で皇帝然とあろうとしたアナスタシアはきっとカドックにそうあれかしと願われたからそのように振る舞っていて、藤丸立香の前では少女らしいアナスタシアは藤丸立香が彼女に皇帝である事を望んでいないからだろうと思います。そして彼女は別に他人に合わせようと思っている訳ではない。でも生まれながらに皇帝の血族だから、望まれる自分である事の大事さも知っている。
 結構中身が空洞で、でもその空洞こそがアナスタシアであって、その時々に憎悪や殺意や冷徹が埋まる時も確かにあって、けれどそれはアナスタシアの根幹ではなく、当たり前に喜びや愛情が埋まる時もある。どちらが本物でどちらが偽物という訳でもなく、両立し得る状態で彼女の中にある。生きた虫の足を捥いで殺す幼い残虐性も持ったまま、同じ顔をして信じたマスターの未来の為に銃弾の前に立つ事もある。たくさんの顔を持つと言うよりはたくさんの色を持つアナスタシア、とても好き。
 好きなもの、ないんだよなアナスタシア……いや本当に……どういう事? いやもう好きだが? 好きだな……失いたくないものはあるけどそれはそれとして好きなものはない。こんなにも綺麗に感情を仕分けできてる人間がいるか? アヴェンジャーに限りなく近いけどアヴェンジャーではないアナスタシア、あまりにも好きだ……人間嫌いだよな絶対な。だからアヴェンジャーにはならない。どこまでも人間らしい憎しみを抱えて微笑む皇女、あまりにも推せるんだよな……水着きませんか? 水着。脱いで欲しくないけど。脱いで欲しくないけど水着が来て欲しい。来年に期待しよ。今年はないな。