ご挨拶

  このページを見るひとはたぶんはじめましてではない何度めましてのひと達なのだろうけど、最初という事だし、私もいろんなところにいろんなものを置き去りにしているので、せめて各部屋のゴミ箱がどこに置いてあるかの配置図くらいは用意せねばと思ったのです。

 はじめまして。以下ご挨拶です。

  過酸化水素ストリキニーネと言います。

 数年に一度、この名前の由来について聞かれます。昔、本当に適当に付けた名前があって、それで某所に初めて投稿したところ、既にその名前を使っている方がいらっしゃってご迷惑をかけてしまい、絶対誰とも被らない名前にしようと誓ったのが始まりです。あと、固有名詞なら読み間違えられる事もないなとか。漢字+カタカナで長ったらしい名前だったらインパクトで名前くらい覚えてもらえるかなとか。そうしたらこの名前になりました。よく過酸化と略されます。それくらいがちょうど良さそうな気もします。

 いろんなところに自分の書いたものを置きっぱなしにしています。

 pixiv → https://www.pixiv.net/member.php?id=283629

 privatter → http://privatter.net/u/h2o2_178

 togetter → https://togetter.com/id/h2o2_178

 この辺りがメインではないでしょうか。

 同人活動もしています。2018年は休止の年なので5月に新刊を出したら次は2019年かなという感じです。

 メロンブックスDL → 

http://www.melonbooks.com/index.php?main_page=search&cond=eyJ3b3JkcyI6eyJrZXl3b3JkIjoiXHUzMGEyXHUzMGNlXHUzMGRlXHUzMGVhXHUzMGZjXHUzMGViXHUzMGZjXHUzMGUwIn0sImZpbHRlcnMiOlsiZmVtYWxlIiwic3lvdWd5b3UiLCJwYXB5bGVzcyIsImFkdWx0Il19&page=1&order=release&sort=desc&query=%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0&tab=keyword

 書籍としての媒体はご好評頂いておりすべて完売しております。ダウンロード販売としてメロンブックスDLさんで取り扱って頂いています。

 

 ブログって一昔流行って、SNSが物凄く波及した途端見る影もなくなってしまって、またこうして復活する。人間の好みは案外変わらず巡り巡っていくもんですね。私もやりたいと思った事はやる。興味のない事はやらない。そういう風に変わらず生活していけたらなと思います。

 さてもう書く事がなくなってしまった。

 世の中には人間ひとりの人生では到底消費しきれないだけの娯楽がある事を、大きな書店にいったりとか、ずらりと並んだゲームソフトを見たり、あるいはAmazonのプライムビデオのラインナップを見ているだけでもとても感じます。人は好きなように娯楽を選択できて、その選択の幅はたぶん天文学的な程で、それなのに流行とか周りの人の勧めとかマウンティングの為に似たり寄ったりな娯楽を消費して「どれもこれも馬鹿馬鹿しくてつまらない」などと簡単に言えて「この世に面白いものは何もない」などと気軽に落胆できる世の中です。そうして「昔は良かった」などと言うのが常ですけれど、吉田兼好も確か徒然草で「最近の和歌は情緒がなくて駄目、平安時代の和歌は本当に素晴らしかった」みたいな事を言っていた気がするので、私達の感性は鎌倉時代から変わっていないので安心ですね。言いたい事を言って生きれば良いのです。

 それだけたくさんの娯楽がある中で、私をひとつの娯楽としてくださってこれを読んでいるあなたはきっと奇特なひとだし、そんな奇特なひとに恵まれた私は奇特な幸せ者です。

 私は感謝の言葉を言うのが苦手で、「そういう気持ちは次の作品の質で示せばよいのだ」と思いがちなのですけれど、言わないと判らない事は言わないと判らないのだから言わないといけない。いつもありがとうございます。私は私の為にしか文章を書かないけれど、それがどういう訳かあなたの為にもなったのならそんなに嬉しい事はない。世の中に美しいものは星の数のようにあるけれど、同じ数かそれ以上にそれらを台無しにするものもあるので、美しいものが美しいままあなたに届いたのならそれは流星群のような奇跡ではないでしょうか。

 我々は傷付き易く、傷付けられ易い時に生まれ、癒し難いものを癒し難いまま毎日いるしかないのですけれど、案外小さなもので人間ほっとしたりするものです。同じ怪我でも血が流れている時と止血できた時では、止血できたら痛みが少ないのだと聞いた事があります。仔細や正誤はともかくとして、人間の脳は思うより複雑で、また思うより単純である事は確かな事なので、どんどん止血していくべきなのでしょう。私の作る某かがその一助になれたら嬉しい。地獄のように寒い夜に買った缶コーヒー程度の暖になれたらそれはいつかの明日を支えるのではないかと思ったりもします。そういう祈りがいつもある。文学とは、そういう為のものです。私はそう思う。

 本を食べられはしないけど、「ひとはパンのみにて生くるに非ず」と他でもない聖書に書いてあります。明日のあなたには一文字も残っていない言葉達でも、10年後のあなたにふっと届くかもしれない。記憶の底から湧き出して、10年前を懐かしむ栞くらいにはなれるかもしれない。

 なんだかとりとめもない話になってきました。この辺りにしておこうかな。

 寒さも厳しくなってきました。それでも人生100年生きたところで冬には100回しか会えない。しゃっくりなんて100回したら死ぬとか言うのに。春夏秋冬は神様のしゃっくりのようなものかもしれない。

 

 それではまた。